jFD開発したりしなかったり日誌
2007-04-20 [長年日記]
_ 支度を済ませてホテルを出て、まずは台北101に行く。
これは数年前に建った世界一高いというビルだそうだ。
最寄り駅で降りてしばらく歩くが、天気が良く日差しがきつい。
さすが世界一のビルで、遠くからも特徴的な形がよく見えた。
途中、パンの展示会があったり、ビルにでっかくSONYの液晶テレビの広告が出てたりして面白い。
ビルの中は高級ショッピングセンターになっていて、ちょうど六本木ヒルズなんかと同じような
雰囲気だった。
僕ら貧乏人には縁が無い場所だな。
5階まで上がるとチケット売り場があり、300元を払ってエレベーターに乗った。
世界最速のエレベーターだそうで、すーっと滑らかに加速してあっという間に地上400メートルまで
たどり着いてしまった。
展望フロアからは360度外を見渡せるようになっていて、台北が一望できる。
無料の音声ガイドを借りて
近くには大きな綺麗なビルがたくさん並んでいて綺麗だ。
元々このエリアは弾薬工場があるくらいの辺鄙な場所だったらしいが、再開発に成功し
今では土地の値段が鰻登りなんだそうだ。
市街の南側は意外なくらい山がちで、深い緑の森になっていた。
音声ガイドによれば動物園があるそうだが、それって大昔に台湾に来たときにも行ったところなんで
とても懐かしい。
ビルの真ん中に、赤い大きな鉄の玉がぶら下がっていた。
直径5.5メートル、重さ800トンだそうで、これが共振することで風圧による振動を抑えるそうだ。
ほー、面白い。
展望フロアの上には屋上展望台があり、100元はらうと入れるのだが、せっかくここまで来たのだから
行ってみた。
これだけの高さだからさぞや凄い風が吹いているのだろうと思っていたが、天気が穏やかで拍子抜けするくらい
快適だった。
_ 続いて光華商場へ。
台北の秋葉原と呼ばれるコンピューター街で、昔来た時も遊びに来て楽しんだ場所だった。
相変わらずの喧騒で楽しい。
少ないながらMac専門店もあり、面白く眺めた。
前回来たときは高架下にちょっと大きな建物があって、その中にたくさんの小さな店舗が入っていたのだが、
この建物が見当たらない。
どうしたのかと思ったら建物後と取り壊し、近くのプレハブ5棟の臨時店舗に引っ越していた。
元の店舗は秋葉原のラジオデパートのようなゴチャゴチャっぷりだったが、仮店舗ではすっきりして明るい雰囲気だった。
しかし、売ってるものは相変わらずゴチャゴチャで、なかなか楽しい。
PC関連も楽しいが、漫画屋で「おお、この前買った鋼の錬金術師16巻って、こっちでも出てるのか!」
とか感心したり、土産にAVを買っていったりした。
Hさんに「それ土産って言ってるけど本当は自分用じゃないのー?」と言われたが、
「自分用ならもっと真面目に選びます」
と言ったら納得された。
昼飯に適当な屋台で大腸麺線というのを食べた。
モツ入り細めんで、ピリッと辛くておいしい。
「おいしいおいしい」
と食べていたら、店のおじちゃんがこれも食べてみな、とデザートにお芋のお菓子をくれた。
サツマイモを甘く煮たかふかしたかした物を凍らせて、半分溶けたくらいで食べるもので、おいしい。
親切だなあ。
_ それから妹のリクエストでお茶を買いに、天母という町へ移動。
電車で移動して、そこからバスに乗った。
色々ゴチャゴチャして楽しそうな通りを抜けて15分くらいで到着。
地図を見てお茶屋へ向かうが、途中服屋が多くてHさんの足がなかなか進んでくれず、少し困る。
お茶屋は通りから少し外れたところにあり、綺麗な明るい店内だった。
店員のお姉ちゃんが3人居るのだが、一人しか英語がわからず、なかなか通じなくて少し困った。
自分と妹用にお茶を買い、それから喫茶室でお茶。
店員さんにお茶の飲み方を教えてもらい、楽しむ。
うまい。
トイレに行く通路の脇に小さな池があって、錦鯉が泳いでいた。
パワフルさの印象ばっかり強い台湾だけど、こういう落ち着いた空間もあるんだなあ。
_ お茶の後は温泉。
Hさんが温泉好きなので、泊まり無しで入れるという温泉を探してきた。
いい感じにひなびた温泉街で、タオル片手に行ってみた。
瀧之湯という温泉なのだが、Hさん、何か勘違いしてた模様で、すんごい地元向け大衆銭湯だった。
大きい真四角の湯船の上に裸電球がぶら下がり、シャワーがあるがお湯は出ず、更衣室は無く
湯船の横の通路に棚がそのままあるのでそこで服を脱いで風呂に入った。
お湯はかなり熱めで、アルカリ性が強いらしく湿疹にしみる。
しかし良く温まった。
先に出て入り口で涼みつつHさんを待っていたら、天井をイモリが這っていて、裸電球の周りに集まった虫を
パクパク食べていた。
む、賢い。
そこで飼ってるらしい大きな黒犬が吼えながら出てきてびっくりしたのだが、その後出てきたHさんが
犬の存在に気がついてない。
ちょうどHさんの真後ろに犬がいたので、「後ろ後ろ」と言ったら見た瞬間にびっくりして
悲鳴を上げた。
面白い。
_ 風呂の後は士林の夜市へ。
夜市は台北市民の晩飯を支える巨大屋台村、兼縁日(毎日開催)みたいなものだが、士林はその中でも
最大のものだそうだ。
駅前にどかーんとでかい魚市場のような建物があり、細かく区画に区切られて、そのほとんど全部が食べ物屋になっている。
ものすごい活気で、僕はこれを勝手に「食のパチンコ屋」と命名した。
食べるジャンジャンバリバリ。
Hさんと中を練り歩き何を食べるか決める。
どれも食べたいが、胃袋が一つしかないのが問題だ。
とりあえず、ホットドッグのような物を焼いていたので買ってみたが、これがビックリするほどうまい。
パンのように見えたのはご飯の腸詰めでそれに包丁で切れ目を入れて。野菜炒めと甘辛い中華ソーセージを
挟んである。
すごくうまい。
とりあえず入った店で、エビのお好み焼きとスープを頼んだ。
これもおいしい。
そこを出て今度はビーフンと、話の種に豚の心臓のスープを食べてみた。
豚の心臓はちょっとコリコリした歯ごたえだ。
内臓の臭みがわずかにあるが、ショウガでよく打ち消してある。
うまいなあ。
続いてデザート。
Hさんが目を付けていた、タピオカと杏仁豆腐の冷たいデザートを頼んだが、食べてビックリ、杏仁豆腐じゃなくて
普通の豆腐だった。
甘いシロップに入っているので豆腐がデザート風味だ。
これはビックリする。
台湾人の食の工夫はすごいと感心してしまった。
満腹して商店街エリアへ移動した。
まるで縁日のような雰囲気で、道が人で一杯だ。
台湾では人は右側通行なのだそうだが、そうじゃなければ前に進めないと思うくらい混んでいる。
左右を店で囲まれた道を左右に分断するように露天が出ていて、安いTシャツなんかが売っている。
僕もちょうどネクタイが足りなかったので、無難そうなのを一つ買ってみた。
すごい人混みで、最後には疲労困憊しながら通りを脱出した。
パワフルすぎ。