jFD開発したりしなかったり日誌
2007-06-11 [長年日記]
_ jFD2
「あ、こんなリクエストあがってたんだ、しかも一年前に」
ということで実装した。
僕がデスマーチにはまって死んでた頃にあがっていたリクエストで、デスマが終わってもしばらく
復活できなくて、復活した頃にはすっかり忘れてた。
ごめんなさい。
追加した機能は二つ。
まず、カーソル移動のローテーションのサポートで、要するに最初のファイルを選んで上を押すと最後のファイルに
カーソルが移る。
設定画面も込みで15分くらいで完成。
次に"."で始まるファイルの非表示化のサポート。
どう実装するかでちょっと悩み、30分くらいで完成。
僕は隠しファイルが表示されてるのは気にしないんだが、欲しい人には欲しいんだろうか。
スマートファイルリストはまだどう実装するか考え中。
_ 趣味のソフト制作について
先日、nobuさんがいつか自分もJavaでソフトを書いてみたい、という書き込みをしていたので、
僕がごとき語るのもおこがましいと思うが、ちょっと書いてみる。
オンラインソフトを書くプログラマと書かないプログラマの違いは一つだけ。
情熱の有無だ。
「書きたいぜー!」という気持ちが無い人は、どんなに技術があっても自分の時間を使ってまで
ソフトを書いたりしない。
僕はどういうわけかその手の情熱があった。
おまけにコードを書くことが好きだった。
技術力は大した問題じゃない。
正直言うと昔の僕は相当ヘボかった。
今でこそ会社で「○○さんは技術力ありますねー」なんて言われて調子に乗ってたりするが、
長いこと自分で工夫して書いていたら、いつの間にかそこそこ読めるコードが書けるようになってただけだ。
同僚の若い子には「自分のプロジェクト持つと、楽しいし技術力も付きますよ」と言ってるが、
本当に書き始めた人はごくわずかだった。
ソフト作者志望の人は、その情熱を大事にして欲しいと思う。
_ で、情熱を切らさないためのアドバイス。
まず、人に頼らずに書く。
2chのプログラム板によくある「○○を作ろう!」なんてスレッドを見てるといつもイライラし、
「そんな所に書き込んでる暇があったら1行でもコード書け!」
と思う。
ああいうスレッドから実際に動くプログラムが出てくることはまず無い。
自分一人で書き上げる覚悟が無かったり、人に動機を作ってもらわなければ書けないようでは、
こんな面倒な作業を完遂は出来ない。
実際にオンラインソフトを書く人は、2chなんかで宣言せずに、一人で勝手に書き始めて
ある程度出来上がったところで「これどう?」という風に書き込む。
だから、とにかく人の意見なんて聞かずに、自分で出来る範囲でとにかく一行でも多くコードを書く。
一般的なオンラインソフト程度なら充分一人で作れる。
ちなみにjFD2はFileFishも含めて約6万行程度だが、そのくらいは一人で何とでもなる。
それと「いつか書く」は禁物。
「いつか書く」が「結局書かない」になるのは珍しいことじゃない。
思い立ったが吉日で、特に最初の一歩は勇み足でいいから踏み出して欲しい。
一歩目が踏み出せて、二歩目が踏み出せたら後はその繰り返/Users/shunji/.jfd2/local_config.xmlしだけで何とかなるが、
最初の一歩を踏み出さないと何にもならない。
多分最初は設計がまずくて破綻するが、それは織り込み済みにしてかまわず書く。
むしろ失敗することでアンチパターンが身につき、より成功しやすい手法が身につく。
とにかく書く、ということのメリットは他にもあって、プログラミングの面白さを体に憶えさせることができる。
はっきり言うが、仕事のプログラムなんてつまらなさすぎて吐き気がするが、自分のほしいプログラムを書くのは
確かな面白さがある。
職業プログラマはそれを知らない人が多い。
本当はプログラムを書くって面白いことなんだから、積極的に楽しんでほしいと思う。