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jFD開発したりしなかったり日誌

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2008-07-12 [長年日記]

_ イスタンブール最終日

早朝、イスタンブール郊外のバス停に到着。

早朝過ぎて観光も出来ないし、昨晩判明した事で少々がっかりして元気がなかったんで

ネットカフェでしばらく時間を潰した。

その後市内へ移動。

エジプシャンバザールに土産を買いにいった。

会社向けに何を買うか迷ったが、トルコのお菓子が5箱まとまったのがあって、

ちょうどいいんでこれを一つ購入。

妹からはリンゴ茶とハチミツを頼まれていたんでこれも購入。

ハチミツはプラスチックの透明ケースに、蜂の巣からそのまま取り出した塊が

入っていた。

これは日本にはなくて面白い。

ドライフルーツもよく売っているが、その中にターキッシュバイアグラという

キャッチフレーズが付けられたのがあった。

イチジクの中にクルミを挟んだ物らしい。

そりゃ元気になりそうだ。

買い物を済ませて日陰で休憩。

猫が居たのでまた僕のゴールドフィンガーでメロメロにさせた。

トルコの猫は人懐っこくて可愛いなあ。

その後、イスタンブールホステルへ。

ちょいとアリさんと話す。

今夜帰国する事を話したら、荷物を預かってくれるとの事。

ありがとう。

ついでにiPod touchとPSPを充電させてもらったが、PSPを鞄から取り出してたら、

ホテルに併設されてる旅行会社のマネージャーをやってるお兄ちゃんが、

「お、PSPじゃん、それ俺に売ってくれない?

100リラでどう?」

とか言い出した。

100リラは約9000円だ。

僕のPSPは旧型の最初機のモデルで、さんざん使い込んで傷だらけだし、

今は新型が2万円で出ているんで9000円は悪くない。

帰りの飛行機の暇つぶしでモンハンが出来ないのは痛いが、新形に買い替えるチャンスか。

でももうちょっとだけ欲を張りたいのと、トルコリラは日本で両替できないので

「100ドルかそれ相応のユーロでどう?」

と返したら唸りだした。

「お前、次はいつトルコに来る?

今、外貨が35ユーロしかないんだ。

この35ユーロと、このホテルの宿泊権三泊分でどうだ?」

だそうだ。

はっはっは、次って、飛行機乗り継いで24時間かかる国にそうそう何度も来るかいな。

海外旅行するなら行った事のない国選ぶだろうし。

下手すりゃ10年後になると思ったが、転売OKだったのと、なんか面白かったんで

ノリでOKすることにした。

ACアダプタは持ってきてなくて、USBの充電ケーブルを代わりにあげて交渉成立。

あと、カッパドキアで会ったIさんがもしもこの宿に来たら、その宿泊権で

泊めてやってくれと頼んでおいた。

それなら有効利用と言えるだろう。

続いて、今回のツアーを手配してくれた旅行会社へ。

出発前は居なかった日本人の女性が居た。

両親を連れて旅行中だったそうだ。

旅行はどうだったか聞かれたんで、カッパドキアは最高、エフェスは歴史に興味が

ないとイマイチだったと伝えたら納得された。

カッパドキアは歴史を知ってようが知っていまいが、問答無用で圧倒される

バカバカしいほどの面白さがあるんだけど、エフェスは前提知識で目の前の現実

(だいたい廃墟)を補ってやらないといけないんでイマイチ面白くない。

冷たいリンゴ茶を頂き雑談してから退散。

最後にお金を下ろし、イスタンブールホステルに戻ってトルコ風垢擦り、ハマムの

ツアーを申し込んだ。

ツアーと言ってもタクシーを手配してお金の支払いを代行してくれるだけの

超イージーな代物で、待ってたらタクシーが来たんで出発。

しかしこのタクシーがまた輪をかけたイージーっぷりで、目的地がどこかわかってない。

そこら中で通りすがりの人に道を聞いていた。

で、ここだ、って下ろされた建物の入り口で

「イスタンブールホステルでここを申し込んだんだけど」

と言ったがあちらは狐につままれたような顔をしている。

念のために聞いてみた。

「タクシーの運ちゃんに連れてこられたんだけど、ここってハマムだよね?」

「違う、うちはホテルだ」

おいコラ、タクシーなんだからせめて目的地までは連れてけや。

結局そのホテルの人に連れてかれ、200メートルほど歩いてやっとハマムに到着。

ありがとうホテルの人。

ハマムに到着し、少々テンションが上がる。

出発前、「トルコなんて何しにいくの?」と聞かれたら「トルコ風呂入りに」と

答えてたんだけど、これこそが正しくトルコ風呂なんで。

建物に入るとホールのようになっていて、真ん中にソファがあってスタッフの

おっちゃん達が座っていた。

それを囲むように小さな更衣室があり、中には休憩用のベッドもあった。

昔プロレスラーだったけど10年前に引退しました、みたいな雰囲気のおっちゃんに

腰巻き用の布とタオルを渡され、着替えてこいとジェスチャーされたんで更衣室へ。

それからハマムの中に案内された。

建物は石造りで天井がドームになっていて、そこに開いた丸い穴から日差しが差し込んで

なかなか奇麗な風景だった。

まず、サウナにぶち込まれる。

日本のほど暑くないが、汗はダラダラと出てくる。

床にすのこが敷いてあるのだが、その隙間から日本で見慣れた黒光りする影が。

うわ、Gだ。

どうするか悩んだが、面倒くさいんでほっといた。

ドロドロに溶けそうなくらい汗をたらしたが、おっちゃんはその後やってこない。 

「忘れられてたらどうしよう」

と不安になりなあら暑さに耐えてたら、ようやくおっちゃんがやってきて

連れ出された。

流しにぬるま湯を張って、その横に座るよう言われた。

この後すばらしく大雑把かつ乱暴にガッシュガッシュと洗われた。

脇の下を洗う時は腕をひっぱたいて持ち上げさせるし、背中を洗う時は背中をひっぱたいて

前屈みにさせるし、なんか軍隊でしごかれてるみたいな気分ですよ。

おっさんはバリバリ僕を洗っては、何故か

「ベリグッ」

と言っていった。

何がグッドだったんだろうか。

そして恐怖のマッサージタイム。

施設の真ん中にある大理石の台の上に寝転がって受けるのだが、ちょ、なんで

チキンアームロック掛けながら背中を肘でゴリゴリ押されてるんですか、僕は。

あいたたたたた

人間、あんまり痛いと笑いが出るもんで、悲鳴を上げながら笑ってた。

おっさんは僕の全身をバキボキにし、最後にもう一回サウナに入ってけと

言い残して去っていった。

何かプロレスラーが暴れていったみたいな気分だ。

しばらくしてまた迎えにきてサウナを出て、シャワーを浴びて終了。

更衣室でしばらく休んでいけたんだが、なんせ時間がないもんで退散した。

またホテルに戻るのだが、送迎付きのツアーのはずなのに、自分でタクシーを

拾わされた。

んー?

ホテルに戻ってしばらく雑談。

これで最後なんで近所の店でエフェスビールを買って飲む。

うまー

ハマムでそうとう汗をかいたようで、かなり喉が乾き、その後コーラや水を買って飲んだ。

荷物をまとめて出発。

トラムと地下鉄を乗り継いで空港へ。

空港の売店で300mlくらいのコロンヤを見つけたので購入。

これ、可燃物だと思うんだけど、飛行機に持ち込んでいいんだろうか?

トラブルも無く飛行機は19時40分、トルコを飛び立った。

色々ドタバタしたが、なんだかんだ言ってこの国を楽しんだ。

次来るのは10年後かなあ。

_ ドーハ

乗り継ぎのドーハ空港には22時頃到着。

日本人がわらわらいて、なんかちょっと安心した。

やっぱ僕も日本人だわ。