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jFD開発したりしなかったり日誌

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2008-07-01 [長年日記]

_ みんなで知恵の輪祭り

昨日買っていった12個の知恵の輪を会社へ持っていったらうけた。

プログラマってのはこういう知恵を使う問題を与えると喜んで噛み付く人種で

みんなでカチャカチャやってるのが面白い。

えらい人のWさんがやってきてウンウン唸りながら解いてて、

「ちくしょう、お前に解けるのに俺に解けないなんて!」

と悔しがっていて大変に気分が良かった。

一回解けちゃった知恵の輪は、優越感発生装置になるんで楽しい。

昼休み、みんなで昼飯にいったのだが、僕とOさんはそれぞれ知恵の輪をカチャカチャ

言わせながら飯屋に行った。

歩いてる最中にひらめきけっこう難しいのをさっくり解いてしまい、

「知恵の輪親方」という称号を頂いた。

なんか嬉しい。

知恵の輪は、凄く数学的だと思う。

多分、幾何学の知識があれば、紙の上で計算して解ける物が多いだろう。

そこら辺の知識が全然ない僕は試行錯誤と直感だけで解いてるが、作ってる人たちは

さぞや数学的な頭脳の持ち主なんだろうな、と思う。

羨ましい。

_ 新田ジム飲み

今までジムのホームページの面倒を見てきたんで、お礼にと会長にごちそうしていただいた。

八時半に登戸に集合し、経理のK子さんと会長とで居酒屋へ。

ビールを頂きながらそうとうおかしな話をしたと思う。

同性愛についてとか、秋葉原刺殺事件についてとか、ジムの経済状況についてとか。

最近書いてないけど、以前はふざけてよくプリンストレーナーとのラブストーリーをここに

書いていたが、K子さんはそれをマジだと思ってた時期があり、

「ジムにこんな人が居るよ、どうしよう」

と悩んだらしい。

有り得ないですってば。

終電近くまで飲んで帰宅。

歯も磨かずに寝てしまった。

_ 毎日新聞の件

実際に配信されていたサイトを見てないんで記事の内容については何とも言えない。

ただ、

■日本人女性の55%は、出会ったその日に男と寝る

■日本の女子高生は、刺激のためにノーブラ・ノーパンになる (※映画「バベル」)

■15未満の子供を対象とした疑似ポルノが日本に蔓延している(※シーファー発言)

こんな内容だったというのが事実なら、そりゃまあ問題だろうな。

ただ、人間誰でも失敗は犯すのだから、書いちゃった事に関してはとやかく言う気はあまりない。

それよりも重要なのが事後処理で、毎日新聞はそれを奇麗に間違えた。

はっきり言ってこういうケースでは選択肢は無く、謝罪して沈黙の一択なのだが、毎日新聞は愚かにも

居直って名誉毀損での訴訟を言い出した。

日本人はよくも悪くも忘れっぽい人種で、大きな不祥事があってもとりあえず謝ってしばらく

反省した振りをしてればすっかり忘れる。

ネットでの祭りも反応が無ければその内沈静化するものだが、そこで訴訟を言い出したのは

火にニトロを投げ込んだような物だ。

一般的なネットユーザーは最初、毎日新聞が嘘っぱち低俗記事を海外に発信していた事を

怒っていただけだが、居直ってネットユーザーを攻撃し始めた事で怒りの要因を増やした。

さらに担当者を処分すると言いながら何故か昇格させたことで、全然反省していないと感じさせ

さらにニトロが投入されたわけだ。

敵に回すと恐ろしいが味方にすると頼りにならない事でおなじみの2ちゃんねらーの行動により

購読のキャンセルが多数発生し、さらにスポンサー企業への抗議により広告が減り、毎日新聞は

本気で潰れかねない状況らしい。

あくまで噂で真偽のほどは不明だが、政治部の記者が政治家にネット規制を頼んで回ってるらしい。

それが事実ならまた火にニトロを注ぐだけだろう。

「いつもは言論の自由を訴えるくせに、自分に都合が悪くなったら言論の自由を封じるのか!」

と。

ネットは新しいメディアではあるが、特別な物ではない。

ネットで発生する感情は、ネットがあるから発生した感情ではなく、元から存在していたが

人に伝わるまでに時間がかかりすぎて消滅したり、そもそも人に伝わらなかった感情だ。

ネットは感情の加速機であり増幅器で、人々をより感情的にする。

毎日新聞としては人々が感情的になって怒っているのをネットのせいにしたいようだが、

それは増幅されただけで元から人々が抱えていた怒りであり、理不尽な物ではない。

それを無視して毎日新聞は開き直り、ますます大きな怒りを買い、今危機に瀕している。

うちの実家は大昔から毎日新聞を取っていて、僕も毎日新聞を読んで育った。

仮に毎日新聞が潰れてしまうとしたら少々寂しく感じるだろう(ただし僕自身は現在新聞を

読んでいないので実質何も変わらないんだけど)。

今後、毎日新聞がどのような対応がするか見守りたいと思う。

_ メディアについて

ついでだからもうちょっと書く。

新聞、雑誌のような紙媒体、テレビのような電波媒体の持ち主は、10年ほど前までは

特権階級だった。

全国津々浦々まで情報を届けられるメディアは他に無かったため、そういうメディアの言葉は

圧倒的な優位性を持っていたし、誰かが全国に言葉を伝えたかったら彼らに頼むしか無かった。

だが、今は違う。

読者、視聴者の数では比較にならないが、個人がレンタルサーバーに設置しただけの

ブログやまとめサイトが日本どころか世界からでもアクセスできる。

個々のサイトは小さいものだが、サイト間で同じ論調を唱えれば、それはテレビにも

匹敵するメディアになる。

昔からのメディアはそれを恐れているように思う。

全国配信できるメディアを独占する事によって特権階級を維持していたのに、気がついたら

誰もがそれを出来るようになっていたからだ。

このままでは彼らは職を失ってしまう。

ちょうど産業革命時代に職人達が大量生産に仕事を奪われたように。

職人達が幾ら機械を憎んでも時代が巻き戻らなかったように、古いメディア屋達がいくら

インターネットを憎んでも、一般人が世界中に意見を言うことが出来なかった時代に

巻き戻ることはない。

なぜなら世界がより新しい時代を望むからだ。

家内制手工業の時代よりも大量生産の製品が沢山買える時代、個人が世界に意見を発信したかったら

新聞や雑誌にお願いして載せてもらう時代よりもブログに書けばいい時代だ。

僕はこの先の世界がどうなるか見てみたいので大歓迎だ。

昔、大学のPCでバンドのCDを作っていた弟を見て、21世紀は素人の時代になるだろうと思ったが、

その流れは加速している。

僕はその行き着く先が見てみたい。

願わくは、僕が天職だと思っているプログラマが、時代から不要とされる時代は来ないで欲しいのだが。

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