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jFD開発したりしなかったり日誌

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2006-09-17 [長年日記]

_ 大阪紀行二日目

起きてしばらく頭がぼんやりしてて、長男が元気に走り回ってるのを尻目に

ぼーっとしてた。

Sさんに散歩に誘われたので、長男を連れて出発。

駅前の100円ショップで、紐を引っ張るとプロペラが飛んでいくオモチャを発見し、

長男のために買ってあげた。

ペットショップで金魚のえさを買ったが、長男と僕の二人で子猫を眺めてた。

可愛いなあ、もう。

何駅か離れた場所にある商店街に向かった。

またノスタルジックな商店街なのだが、残念ながら日曜で、ほとんどの店が休みだった。

残念。

というか、大阪では日曜日に店が休むのか。

むしろびっくり。

それでも100円ショップはやっていて、後に備えてサンダルを買おうとしたら、

長男がビー玉をほしがっていたので買ってあげた。

「ほら、お兄ちゃんにありがとうは?」

とSさんが言うと、

「ありがとー」

と言うのが可愛い。

ちんちん電車に乗って移動し、通天閣周辺へ。

途中、昨日行きそびれたスパワールドの建物があった。

屋根の上にジェットコースターがあるが、全然動いてなかった。

大変に雑多な街だ。

通天閣に上ろうかと思ったが、人が多すぎるのでパス。

街並みを眺める方が面白い。

あまり大阪と関係ないような気もするが、昼ご飯に蕎麦屋に入る。

冷えたそうめんがつるっとしてて美味しい。

それから通天閣周辺を抜けて、ちょっと治安の悪いエリアというところへ。

要塞みたいな職安があった。

えらくごつい。

ちんちん電車に乗ってまたSさん邸に引き返したが、なんかのんびりしてて

いいな、と思う。

東京より生活のテンポがゆっくりしてるような気がする。

もっとも、人間は東京よりハイテンションだが。

Sさん邸に戻ってしばらく休憩してから、車で奈良の東大寺へ向かった。

東大寺はSさんが会社をやっていた頃の取引先で、その縁で行事の手伝いを

しているのだが、今回は僕も盆踊りの売り子を手伝うことになっていた。

天気が怪しく、果たして盆踊りが開かれるかかなり不安だった。

東大寺に着くとバラバラと雨が降っていて、ますます不安に。

しかしその後、始まる頃には小雨になって、本格的に盛り上がった頃は

ほぼやんでくれた。

ありがたい。

やぐらから離れたところにテントが立っていて、飲み物、金魚すくい、

ポップコーン、綿飴、そうめん、団子やまんじゅう、助六寿司なんかが売っている。

雨の中、カッパの上にエプロンをして支度をする。

僕らの仕事は呼び込みだった。

ようするに大声を張り上げるのが仕事だったが、微妙に照れがあるので、

食券を買ってきてドリンク売り場で缶ビールを売ってもらい、かっと飲み干した。

景気づけはこれに限る。

VJでもよくやってる手だ。

しかしまだ酔いが足りず、いまいち声が出ないのでもう一杯買ってきて飲もうと思ったら、

階段の石段が雨で滑って、思いっきりすっころんで注目されまくり大変に恥ずかしかった。

けがが無くて良かったんだが。

2杯飲んだらさすがに調子が出てきて、適当な宣伝文句を叫びまくり。

「ドリンクいかがっすかー!

すかっと爽やかコカコーラ!

ラムネにパイナップルジュースにコーヒー!

お父さんには冷たいビールもありますよ!」

「可愛い可愛い金魚すくいはいかがですかー!」

くらいならいいが、

「かわいそうな金魚を救って功徳を積んで、極楽浄土に旅立てる金魚すくいは

いかがですかー!

奥さん、地獄に堕ちても仏様が蜘蛛の糸を垂らしてくれますよ!」

「寿を司ると書いて寿司!

おめでたい東大寺のお寿司はいかがですかー!

今ならこの幸運がたったの400円ですよ!」

とか、ポップコーンは近くの国際交流団体のお兄ちゃん、綿飴はお姉ちゃんが

作っていたので、

「若くてピチピチのイケメンが作ったポップコーン、

可愛いお姉ちゃんの作った綿飴いかがですかー!

10歳若返りますよ!」

とかデタラメ放題。

Sさんが綿飴作りを手伝っていたので、

「どことは言えない某有名お菓子会社のパティシェが作った綿飴いかがですかー!」

なんてのも叫んだ。

長男はたくさんポップコーンをもらってご機嫌そう。

長女は乳母車の中ですやすや眠っていた。

この長女は、たまにぐずっているけれど、だいたい静かに眠ってて、

落ち着いてるなあと感心する。

一息ついてやぐらの方を眺めると、気合いの入ったおばちゃんたちが踊ってる。

Sさん曰く、盆踊りに命かけてるそうだ。

すげー。

やぐらで歌ってる歌手のグループは、一夏でとんでもない金額を稼ぐそうだ。

金額を聞いてけっこうたまげた。

のどを嗄らしきって盆踊りは終了した。

後片付けをしてSさんの車で引き返した。

途中、疲れで意識が飛んでいて、気がついたらSさん邸だった。

_ ニート童話

長男に絵本を読んであげたのだが、熊の一家のお話だった。

まあ他愛のない話で、丸太小屋に熊の一家が住んでいて、

お父さん熊が出かけていって、お母さん熊が出かけていって、

子供熊が出かけていって、しばらくしたらみんな食べ物を持って帰ってきて、

晩ご飯を食べてお休みなさい、という話だったが、なんか悪い癖が出た。

子供熊が出て行ったところで

「お兄さん熊は今日も部屋から出てきません」

お休みなさいの後で、

「お兄さん熊は今日も一日、部屋から出てきませんでした」

と言ってしまったらSさんが笑ってた。

ボタンを押すと音が出るオモチャがあって、一週間の歌が流れてきたので、

「月曜日は仕事へ行かずー

部屋でー一日中寝てたー

てゅらてゅらてゅらてゅらてゅらてゅららー」

とナチュラルに出てきたし。

そろそろまじめに働くか。